介護・福祉オンライン

現役介護職員・綾瀬が介護問題全般を綴るブログ

【介護士】職員が持ち込んだノロウイルスでご利用者様が罹患した話

時効な事柄であることと、介護士として働く方への注意喚起を含めて記事にしたいと思います。

 

数年前の冬の出来事です。

 

ノロウイルスが施設で大流行!

ある日のこと。

出勤して2時間ほど経った同僚が「今日、朝から気持ち悪いんですよね…下痢もして…」といきなり言い出しました。

冬、吐き気に下痢。

嫌な予感しかしませんね。

私「それ、リーダーに言って帰った方がいいんじゃないの?」

と促し、すぐに介護リーダーに報告。

リーダーも「今すぐ帰っていいよ。念のため病院行ってくれる?結果も報告してね。」

と、即帰宅決定。

すぐに帰される同僚。

私「吐き気と下痢ってノロウイルスの可能性ありません?」と聞いたところ、

リーダー「可能性はあるね…何で来たかな(苦笑)」

なんてやり取りを展開していました。

そして、その予想が見事に的中し、所属ユニットが惨事に巻き込まれることになるのです。

 

結果は感染性胃腸炎

帰宅し受診した同僚から電話が入り、結果は「感染性胃腸炎」だったとの事でした。

感染性胃腸炎は、細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎のことを言います。

ウイルス性胃腸炎は、ノロウイルスやロタウイルスなどを指し、人に感染します。

つまり、施設内は予断を許しませんでした。

 

翌日夜始まるノロウイルスの脅威

そして、悲劇が始まります。

翌日の夜は、リーダーが夜勤でした。

夜中の11時頃、一人目のご利用者様が嘔吐。

普段夜間はよく眠られる方なのですが、ひとりごとを喋っておられたそうで、リーダーが訪室したところベッドで嘔吐していたそう。

若い人が吐き気を感じたらトイレへ駈け込めますが、介護施設のご利用者様は高齢ですからすぐにトイレに向かえない方ばかりです。

吐き気でトイレに向かう途中に床に嘔吐したり、ベッド上でそのまま嘔吐される方もいらっしゃいます。

前日の件もあり、リーダーはラウンドをこまめにしていたそうですが、一人で何人も見るのが介護士の夜勤の怖いところでもあります。

 

そして夜中の2時頃、隣の部屋の方が下痢・嘔吐を立て続けに起こしてしまいます。

その方は認知症もあり、介助が非常に大変でした。

 

さらに朝10時に3人目の方が嘔吐下痢。

 

12時間で3人もの方が感染性胃腸炎を疑う症状を発症してしまったのです。

 

まだまだ惨事は止まりませんよ(苦笑)

 

この日の夜勤は私でしたーーー

 

出勤して、施設内を流れる異様な空気に気づき、まさかと思ったら。

自分のユニットは隔離封鎖されてました。

3人感染者がいれば当たり前なんですけどね。

マジかよーーーと言ったところで夜勤を止めるわけにはいきません。

恐怖と怒涛の夜勤開始。

夜に惨事は続きました。

4人目の方が嘔吐下痢。

5人目の方が下痢。

5人の感染された方の介助をしつつ、非感染者のご利用者様の介助もあり。

これ以上広げないよう細心の注意を払いながら業務を続けました。

 

自分が感染源にならないよう、死に物狂いの仕事でしたね(遠い目)

 

と、ご利用者様にはこれ以上感染は拡がりませんでした。

ただ、私が感染しました(泣)

私の完治を以って、感染性胃腸炎は取り敢えず鎮圧したのでした(棒)

 

後日談:私の夜勤が一番最悪だったそう

私の夜勤が一番最悪だったみたいです。

次の日は、初日に発症したご利用者様2人は、排泄はポータブルトイレでできる程度に動けたようです。(私の夜勤中はぐったりしていて2人ともオムツでした)

後の3人も嘔吐は治り、下痢が続いたものの、私の夜勤ほど酷くはなかったみたいです。

 

ちょっとでも体調がおかしいなら休みましょう

介護士への注意喚起です。

人が足りないからと無理して出勤されても、それがノロウイルスやインフルエンザだと、さらに感染する人が増え、業務が多忙を極めるだけです。

それなら、一週間ひとり休みの方がマシです。

ちょっとでも体調がおかしいなら、無理せず休みましょう。

 

自己管理も大事

あと、体調不良の中大変ですが、発症している症状の自己分析も大切です。

その季節に流行る感染症の勉強、症状を知り、当てはまるかどうかもちゃんと考えましょう。

 

介護士が施設へ感染症を持ち込むのは論外

そもそも介護のプロが、ご利用者様を苦しめる感染症を持ち込むのが論外なんですよ。

勤める以上、責任を持って仕事に取り組みましょう。

嫌なら辞めるのも手ですから。

 

(余談)家族や業者、外部から持ち込まれるケースもある

これも、来所される方には気をつけて頂きたいことです。

体調不良時は、配慮して貰えると嬉しいですね。